~核兵器廃絶の願いを多くの人に伝えよう~
岐阜県原爆被爆者の会(岐朋会)が主催し岐阜県内の生協や団体が連携して応援に取り組む「2018原爆と人間展」が、6月から岐阜県の各地域で開催されています。
8月3日~6日は羽島市の不二羽島文化センターで開催され、4日間でおよそ1,000人ちかい方の来場で賑わいました。
被爆体験を継承していくために継続して開催してきました
「原爆と人間展」は、幅広い世代の方に被爆の実相を伝え、核兵器廃絶、被爆者援護の輪を広げていくことを目指し毎年開催されています。
今年も、岐阜県ピースアクション連絡会(※)の重点活動に掲げられています。岐阜県生協連も実行委員会に参加して、企画や運営計画づくりからサポートしてきました。
※岐阜県ピースアクション連絡会の構成団体
岐阜県原爆被爆者の会
岐阜県学校生協
西濃医療生協
きょうされん岐阜支部
国民平和大行進実行委員会
コープぎふ
コープぎふ労働組合
全岐阜県生活協同組合連合会
被爆の実態を伝え、核兵器のない世界をつくりたい
会場には、原爆被爆者の方が描いた絵画や写真など被爆の様子を表わす原爆遺品、また核禁止条約に関する新聞記事など、およそ70点が展示されたほか、会場内では岐阜県で100万筆を目指す「ヒバクシャ国際署名」や、折り鶴コーナーも設けられました。
原爆で焦土となった広島と長崎の街の風景や、水を求めて彷徨い歩く人の姿、爆心地近くの駅で全身焼けただれ横たわる母子の遺体の写真など、戦争の悲惨さをリアルに表わす展示物に胸が絞めつけられました。
生なましい被爆の遺品に思わず…
今年も岐阜県吹奏楽コンクール岐阜県大会に合わせての開催となり、中学生や高校生の生徒さんたちとご家族が絶えず往来して会場前はとても賑やか。もの珍し気に入ってこられ、途中から熱心に展示物に魅入られる方もみえました。
また、テレビのニュースでも報道され、岐朋会の久代譲さん(89)のお話を聞きにみえた家族連れや、遠くは愛知県の豊田市や三重県の桑名市からみえた方もありました。
「広島の原爆ドームにも無かった資料がここで見れてよかったです」
「終戦の年に生まれたが、こんなに詳細な写真や資料を見たことはなかった」
「私たちがやらなければならない核廃絶です。頑張ってみんなにひろげてください」
「日本は被爆国なのに、なぜ条約を締結しないのか?」
「修学旅行は広島や長崎に行くようになってほしい」
となどの感想が寄せられました。
戦争体験を継承する取り組みを積極的にサポートしていきます
被爆の証人である原爆被爆者が高齢化し、被爆や戦争の体験を次の世代の人々に継承していくことが待ったなしの課題になっています。
岐阜県生協連は、これからもピースアクションを呼びかけ、岐阜県内で平和の取り組みが進むよう積極的に支援していきます。
■「原爆と人間展」今後の開催予定
8月8日~13日 可児市広見公民館
8月13日~19日 OKBふれあい会館
8月18日~19日 多治見市文化会館
8月18日~25日 マーサ21 マーニャンのみんなの作品掲示板