スマホの普及が進むにつれ、スマホに関わる消費者トラブルも増えています。岐阜県が主催するシニア向け講座が県内で開催されています。消費者ネットワーク岐阜でつながりのある岐阜県労働者福祉協議会から情報をいただき、12月20日(火)の岐阜会場(岐阜県図書館)に参加してきました。
岐阜県から情報をいただきコープぎふの広報紙「週刊コープぎふ」でも紹介されていました。参加者は約50人。やはり高齢の夫婦連れやお一人でみえた方で会場が埋まりました。
第1部
第1部は寸劇グループ「消費生活SOS」の皆さんによる消費生活講座。「私はいろいろなことを普段から勉強しとるて大丈夫」と自身満々のおばあさんが、詐欺グループに電話と訪問で騙されて、まんまと銀行預金を取られてしまうという劇場型詐欺のリアルな寸劇でした。
しばしば注意喚起されている手口ですが、ひっかかる人は多いのだと思います。最後に、
- 警察や銀行協会から電話がかかってきても信用してばダメ。
- 通帳やキャッシュカードは絶対に他人に渡してはダメ。
- 電話はなるべく留守電にせっていしておくとよい。
など、被害を防ぐためのポイントで締めくくられました。
第2部
第2部は「スマートフォンで注意したい消費者トラブル」と題して、一般社団法人「ECネットワーク」理事の原田由里氏の講演。
●スマホは“持ち歩くパソコン”。自分の契約内容を知っておこう。自分に合ったプラン・端末ですか? バックアップ取ってますか? 「デジタル遺品」が話題になっています。
●機能と情報の宝庫であるが故にトラブルが発生すると被害も大きい。自分だけでなく大切な人たちにも迷惑をかけてしまいます。アプリは要注意! コミュニティサイトも適切に設定して使うこと。
●情報管理意識が大事。写真1枚でもたくさんの情報を持っている。「その人が、その日に、そこにいた」という情報。背景の写り込みも。小学生以下の子の水着や体操服姿はマニアが狙っている。最近はリベンジポルノの事例も。
最後に、環境生活部県民生活課から「消費生活出前講座」などの紹介があり、この日の講座が閉会しました。
この講座の模様はNHKテレビの夕方のニュースでも放映されました。特に高齢者の消費者被害が社会問題として深刻化していることを感じました。
講演を聴いて、私はまだ50代でよくスマホも使っていますが、知らなかったこと、ドキリとしたことが多々ありました。参加して勉強になりました。
岐阜県生協連は、引き続き「消費者ネットワーク岐阜」の活動を支援しながら、岐阜県における消費者トラブルを減らすお役立ちをしていきます。