12月20日(木)16時30分~18時00分、岐阜市のグランヴェール岐山にて、岐阜県議会各派代表議員と岐阜県生協連役員との懇談会を開催しました。
この懇談会は、岐阜県における生協の取り組みを報告し、生協活動についての理解を深めていただき、県行政や議会から生協への期待等をいただく機会として例年開催しています。
この日は県議会4会派からと、岐阜県環境生活部からも参加いただき、岐阜県生協連役員等を含め計16名で開催しました。
最初に大坪会長理事の開会挨拶の後、岐阜県生協連と各会員生協から2018年度の活動報告を行いました。
その後の意見交換は、生協からの活動報告をもとに質疑応答形式で深めました。
主な質疑の様子
生協は食の分野が中心というイメージがありますが、今日の報告を聞いて、くらしのさまざまな課題に幅広く対応されていることがよくわかりました。医療生協の報告の中で、医師の献身的な働きぶりが紹介されましたが、これからは誰かの犠牲の上に成り立つ幸せではなく、自助・共助・公助のしくみづくりが必要だと思います。
Q、2月にSDGs学習会の予定があるが、生協ではどのように展開しようとしていますか?
A、日本生協連が「コープSDGs行動宣言」を策定し計画化を進めています。まずその学習から始め、会員生協ごとの目標と計画づくりを進めています。
Q、防災を一番の課題に据えているのはとてもよいことです。生協における発災時の初動体制の課題とはどのようなものですか?
A、生協は災害発生時の物資協定を多くの自治体と締結しマニュアル化しています。それを実行するための訓練が重要でありBCPについても同様です。行政と生協の役割を明確にして教育や訓練を行うことを重視します。また、職員が自宅の備えを行い、万全の状態で災害時にも業務ができることが必要であり、そのための支援を行いたいです。
Q、台風21号の4000件近い被害調査や7月豪雨災害時のお見舞い訪問で聞かれた被災者の声や気づきを教えてください。
A、被災者は生活再建をしたいのだが、自分の入っている保険の保障内容を知らない人が多いです。また自然災害は特約が付いてないと保障額が少なくがっかりされるケースが多くありました。
A、関市と下呂市で約600軒のお見舞い訪問を行いました。大変な時にもかかわらず「よく来てくれた。ありがとう」という感謝の声をいただきました。ひとり暮らしの高齢者が被災すると暮らしが激変して大変ですし、生活を再建することは難しいと感じました。
自助・共助・公助の中で、生協は共助の部分に力を発揮されている組織です。生協の活動は、食品はもとより、介護、医療、防災、防犯など様々な分野に関わっており、自治体との連携をさらにはかっていただくことを期待します。行政は生協を監督する立場でもありますが、一方でよきパートナーとしてこれからも協力し合っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
最後に、岐阜県生協連の豊田副会長理事より、これからも生協間の連携を強め、災害を始めとして岐阜県内でくらしの問題解決に役割を発揮していきたいとの決意を込めて閉会挨拶があり本日の懇談会を終了しました。
お忙しい中、ご出席頂きました県議会議員の皆様、県行政の皆さまに御礼申し上げます。
【ご出席頂いた県議会、行政の皆さま】
○自由クラブ 加藤 大博 議員(厚生環境委員長)
○県民クラブ 野村 美穂 議員
○公明党 水野 吉近 議員
○日本共産党 中川 裕子 議員
〇岐阜県環境生活部 北川 幹根 次長
〇岐阜県環境生活部 上野 哲治 係長(県民生活課)
【岐阜県生協連からの出席者】
大坪光樹(全岐阜県生協連会長理事)、豊田由二(全岐阜県生協連副会長理事)
鈴木正美(岐阜労済生協専務理事)、村上達也(岐阜県学校生協理事長)
片桐学(同専務理事)、吉岡俊雄(コープぎふ専務理事)、松岡和彦(西濃医療生協専務理事)
子安貞継(生活協同組合ぷちとまと専務理事)
佐藤圭三(全岐阜県生協連専務理事)、事務局河原洋之(全岐阜県生協連事務局長)