2019年7月10日(水)、日本協同組合連携機構(JCA)の主催で「第2回都道府県協同組合連携組織全国交流会議」が開催されました。
JCAは、わが国の協同組合運動の健全な発展と持続可能な地域のよりよいくらし・仕事づくりに貢献するために2018年4月に発足した法人組織です。岐阜県生協連は今年5月に改めて3号会員として加入しました。今回は、岐阜県協同組合間提携推進協議会の仲間である、JA岐阜中央会の下條さん、JA全農岐阜の中島さんと3名で参加しました。
2回目となる今年の全国交流会には、37都道府県から約110名が集り、「協同組合は地域の持続可能性にどう貢献していくか」のテーマで、全国の協同組合連携の事例に学び、グループワーク形式で交流し深めました。
全国で組織を超えて協同組合が連携して事業や活動が生まれています。
開会にあたり、JCAの馬場専務理事と勝又顧問から挨拶があり、続いて10の実践事例が紹介されました。
全て素晴らしい事例であり、組織の壁を超えて複数の協同組合が連携して事業(店舗、異動販売、商品開発)を行っていることが印象的でした。
また、私たち岐阜県の取り組みとの関係では、⑧和歌山県の「県内一斉クリーンウォーク」にも刺激を受けました。
■紹介された実践事例
①宮城県…JAグループと生協による店舗の共同運営
②兵庫県…JAと生協による移動店舗の共同実施
③鹿児島県…協同組合間提携による商品開発・販売
④山形県…JAと生協の産直をベースとした交流と営農活動
⑤広島県…協同労働のプラット-ホームを活用した地域包括ケア
⑥長野県…協同組合による健康づくり運動
⑦島根県…JAと生協による地域包括ケアの取り組み
⑧和歌山県…協同組合による県下一斉クリーン運動
⑨岩手県…災害支援活動を通した協同組合の人づくり
⑩高知県…直売所を起点とした協同組合間連携の活性化
地域の課題に対し、私たちは協同の力でどう対処していくか?
午後は、参加者が14のグループに分かれて、まず午前の事例への質疑応答を行った後、「自分の地域の一番の課題は何か? その理由は?」「それに対し持っている資源を活用して、協同組合の協同でどう対処していくか? 」「JCAへの意見・期待」についてグループワークでまとめ発表しました。
その後、参加者報告として、大阪府における「協同組合連携組織づくりの進捗報告」と、茨城県での連携活動紹介「協同組合間連携をすすめると私たちの活動に幅と深みが生み出され、楽しくなりますよ」の報告がありました。
最後にJCAの青竹常務理事より、「やはり何と言っても協同組合は地域の課題からは逃げられず、住民の困りごとや課題に向き合っていくことが使命となる」「その課題も地域ごとにさまざまであるが、コミュニケーションを重視して連携の取り組みを増やしていきたい」と閉会挨拶がありました。
一緒に考えることが大切です。
地域に知らせることも大切ですね。
今回初めて参加させていただき、人口減少やコミュニティの希薄化など、地域衰退の要因はさまざまありますが、地域の一員として、また様々な人や組織とのつなぎ目として役割を果たしていまくことが大事だと感じました。
★協同組合間連携で大事なことは、「地域の課題って何だろう?」と一緒になって考える場を持つこと。
★「協同組合が連携して地域の課題解決に取り組んでいる」ことを地域に広く知らせていくこと。
が大事だと学んだ全国交流会でした。