活動の報告

岐朋会「2019原爆と人間展」羽島会場が開催されています【19.8.5】

8月3日(土)はおよそ170人、4日(日)は250人の方の来場で賑わいました。

岐阜県原爆被爆者の会(岐朋会)が主催し岐阜県内の生協や団体が連携して応援に取り組む「2019原爆と人間展」が、6月から岐阜県の各地域で開催されています。
8月3日(土)~7日(水)は羽島市の不二羽島文化センターで開催されています。(6日は休館日)

●被爆体験を継承していくために継続して開催してきました

かなり前に被爆者の方が書かれたという「原爆と人間展」。大切に継承されてきました。

この「原爆と人間展」は、幅広い世代の方に被爆の実相を伝え、核兵器廃絶、被爆者援護の輪を広げていくことを目指し毎年開催されています。
今年も、岐阜県ピースアクション連絡会(※)で、事前の準備や当日の会場運営の支援体制を相談してきました。岐阜県生協連も企画や運営計画づくりからサポートしています。



●被爆の実態を伝え、核兵器のない世界をつくりたい

会場には、原爆被爆者の方が描いた絵画や写真など被爆の様子を表わす原爆遺品、また核禁止条約に関する新聞記事など、およそ70点が展示され、来年春にニューヨークで開催される核不拡散条約(NPT)再検討会議に提出していく「ヒバクシャ国際署名」コーナーも設けられています。
原爆で焦土となった広島と長崎の街の風景や、水を求めて彷徨い歩く人の姿、爆心地近くの駅で全身焼けただれ横たわる母子の遺体の写真など、いつ見ても戦争の悲惨さに胸が絞めつけられます。


久代さんがお子さんに話したことを聞き描きした絵に見入るお母さんと娘さん。右上のような被爆時の様子を表わしたものに加えて、
被曝前の学校や家庭でのふだんの暮らしのことを描いた絵が新たに加わっており、原爆ですべてのものが失われてしまったことが実感されました。

●家族で戦争や平和のことを話すきっかけにしてほしい

今年も岐阜県吹奏楽コンクール岐阜県大会に合わせての開催となり、演奏の空き時間に生徒さんやご家族が立ち寄ってくださいましたし、前夜放送された「この世界の片隅に」も会場内で話題になっていました。家族で来場され、展示品を見ながら小学生のお子さんに熱心に話をされる若いお父さんお母さんの姿もありました。また、今年もテレビのニュースで報道されたおかげで、岐朋会の久代譲さん(89)のお話を聞きに県外からわざわざ探してこられた方もいらっしゃいました。

お年寄りから若い方まて幅広い層の方の来場がありました。この日(8月4日(日))だけで68筆のヒバクシャ国際署名が寄せられました。

●生協は引き続き岐朋会の活動を応援していきます

岐朋会副代表の久代譲さん(90)。「長い年月が経ち、戦争がゲーム感覚で捉えられているように感じられる」と心配されていました。

被爆から74年が経ちました。原爆被爆者も高齢化し活動できる範囲が限られてくるようになっています。しかしながら、被爆や戦争の体験を若い世代の人々に継承していくことはいつまでも変わらない課題です。岐阜県生協連は、これからもピースアクションを呼びかけ、岐阜県内で平和の取り組みが進むよう岐朋会の活動を積極的に支援していきます。

■「原爆と人間展」今後の開催予定

8月 3日(土)~ 7日(水) 不二羽島文化センター  ※6日は休館日
8月 8日(木)~ 11日(日) 可児市広見公民館
8月15日(木)~ 16日(金) 岐阜市メディアコスモス
8月15日(木)~ 17日(土) 多治見市文化会館
8月24日(土)~ 31日(土) 岐阜市正木マーサ21

※岐阜県ピースアクション連絡会の構成団体
岐阜県原爆被爆者の会
岐阜県学校生協
西濃医療生協
きょうされん岐阜支部
国民平和大行進実行委員会
コープぎふ
コープぎふ労働組合
全岐阜県生活協同組合連合会