活動の報告

「岐阜県災害ボランティアシンポジウム」に参加しました【20.1.21】

2019年も数多くの自然災害に見舞われた年でした。
2020年 1月18日(土)、岐阜県と一般財団法人地域社会ライフプラン協会主催の「岐阜県災害ボランティアシンポジウム」が、岐阜市の長良川国際会議場で開催され、およそ90人が参加しました。岐阜県生協連(会員生協、県連)からも7名が参加しました。

県内の行政、社協、地域組織、NPO等の方が参加されました。

多数・多様な被災者ニーズに寄り添い、応えられる災害ボランティア活動を

主催者挨拶では、岐阜県健康福祉部の長沼次長と、地域社会ライフプラン協会の棚橋常務理事から、大規模災害に備えて県民のボランティアへの興味・理解を深め参画を促進することが重要であること、人生経験豊富なシニア世代の活躍がこ分野でも期待されることなどが話されました。

木村隆太さんの基調講演。線状降水帯による豪雨災害の怖さを実感しました。

基調講演は、佐賀県の「チームおもいやり」代表の鈴木隆太さんから、昨年8月「九州北部豪雨災害」時の佐賀県武雄市の市民ボランティアの取組み事例を報告していただきました。水害発生後に、地元市民中心に発足した「おもいやりボランティアセンター」が行政や社協の協力を受けながら11月までに4,234人のボランティアを受け入れ、清掃、配食、訪問、家の講習会・相談会、写真洗浄、農業ボランティア、サロン・場づくりなどたくさんの活動を進めらてきたことがわかりました。家の再建支援や、子どもさんや高齢者の方の心のケア活動など、一人ひとりに「よりそう」ことの大切さを学びました。

地域の中から「自分たちもがんばろう」「ボランティアに加わろう」の動きが生まれました

JVOADの栗田さん(左)とパネリストの皆さん。各分野の取り組みを聴くことができました。

続くパネルディスカッションは、レスキューストックヤード代表の栗田暢之さんのコーディネートで、関市自治会連合会・上之保支部長の長尾始さん、岐阜大学流域圏科学研究センター准教授の小山真紀さん、岐阜県健康福祉部地域福祉課対策監の森祥一さん、そして鈴木隆太さんから、「その時どう動くか ~官民連携による支援を目指して~」のテーマでそれぞれの取組みを紹介していただきました。上之保支部の長尾さんからは平成30年豪雨災害発生時の模様についてとてもリアルに話していただきました。特に、地域外からのボランティアの受け入れを不慣れで悪戦苦闘しながら努力している中で、老人クラブによるボランティアの被災者宅案内や、上之保温泉からの温泉無料提供、地域の女性の皆さんの自発的な炊き出し支援など、地域外から多くのボランティアが来てくれたことに勇気づけられ、地域の中からもボランティアの動きが生まれてきたことが、あの豪雨災害からの貴重な学びだと話されたのが印象的でした。

短時間のシンポジウムでしたが、一人ひとりが自分の責任で災害への備えを行うことが重要であること、また、災害発生時の支援のために、日常からの住民同士のつながりや、行政関係・NPO・民間企業などの関係づくりが大事だと感じました。

岐阜県生協連は、岐阜県の災害ボランティア連絡会のメンバーとして、岐阜県の災害ボランティア組織づくりに参加しています。
2020年も、まずは何よりも生協の職員が防災・減災力を高めること、次に、地域の一員として、災害に強い人づくりや、地域力を高める活動に会員生協の皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。

会場内には防災用品や災害ボランティア活動の展示コーナーも設けられていました。

●この日参加していただいた皆さん(岐阜県生協連関係)

多村幸司さん、堀部智子さん、伊藤理佐さん(以上コープぎふ)、村上達也さん(岐阜県学校生協)、轟幸太郎さん(岐阜労済生協)、佐藤圭三 、河原洋之(県連)

ありがとうございました。