2020年7月15日(水)、岐阜市役所において、岐阜市農業振興ビジョン懇話会が 開催されました。
岐阜市では、地域の特性を活かした農業の持続的な発展とその基礎となる地域営農や 特産産地の振興を計画的に進めるため、農業振興の中期的な指針の策定を進めています。
この懇話会は、農業振興について幅広く意見を聴くことを目的に開催されるもので、 農業関係の団体等から推薦された10名で構成されています。 消費者団体として岐阜県生協連に依頼があり、コープぎふと相談して理事の伊藤理佐さんに出席していただくことになりました。
初回となったこの日は、岐阜市経済部の大久保部長の開会挨拶に始まり、議長には岐阜大学の梶川准教授が選出され、協議と意見交換が行われました。 岐阜市からは、岐阜市農業振興ビジョンの位置づけやビジョン検討スケジュールが示され、現状における課題や農業振興の将来像、施策の方向性や方針などの案が説明されました。
続く意見交換では、農家の後継者不足や経営問題を始めとして多くの発言がありましたし、このような総合的なビジョンができることは心強いことであり、ぜひ関係者が方向性を一致させて協力して取り組んでいきたいとの期待の意見も出されました。
私たちは農業の現場に直接触れる機会は少ないのですが、お話を聴きながら、改めて農業をめぐる情勢の厳しさを実感しました。
伊藤さんからは、生協はこれまで産直事業や食育などの活動を通じ地域の生産者との連携を大事に活動してきた。農業と地域社会の持続可能性を高めていくために、これからも役割を果たしていきたいとして、コープぎふの活動事例を紹介しながら、
「生産者と消費者との交流をこれからも大事にしていきたい」「地域で連携して食農教育を活発に進めていくことを期待している」の主旨で発言がありました。
加えて、新型コロナの影響により体験活動、交流活動にブレーキがかかることが危惧されるが、感染防止対策を工夫し、消費者と生産者との新しいスタイルの交流活動が続けられるような視点がビジョンの中に盛り込まれることへの期待と、施策についても一緒に考えてほしいと要望されました。
普段はなかなか聞くことができない農業現場の実情や要望を直接聞くことができ、多くを学ぶことができた懇話会でした。
同懇話会は、今後8月と1月の開催でビジョン案を協議していく予定です。
●岐阜市農業振興ビジョン懇話会 出席者の所属団体
・岐阜大学(応用生物科学部)
・岐阜農林事務所
・ぎふ農業協同組合
・ぎふ農業協同組合青年部
・生活協同組合コープぎふ
・岐阜市水田農業担い手協議会
・岐阜市園芸振興会
・岐阜市農業青年会議
・岐阜市農業委員会