2020年8月31日(月)、岐阜市役所において、第2回岐阜市農業振興ビジョン懇話会が 開催されました。
この懇話会は、農業振興について幅広く意見を聴くことを目的に開催されるもので第1回(7月15日)に続いての開催です。農業関係の団体等から推薦された10名で構成されており、生協からはコープぎふ理事の伊藤理佐さんに出席していただいています。
この日は、岐阜市経済部の大久保部長の開会挨拶に始まり、議長である岐阜大学の梶川准教授の進行で協議が行われました。第1回での意見等を踏まえ「岐阜市農業振興ビジョン(中間案)」の提案があり、食と農をめぐる社会動向として、多発する自然災害や新型コロナウイルス感染症など新たな危機等、SDGsへの対応を柱として、国の施策に沿った方向性を加味しながら、岐阜市の農業振興にかかる課題を生産者、消費者の視点から整理し、市全体と5つの地区別の計画にまとめたビジョンにしていきたいと説明がありました。
意見交換の中では、現状の諸課題対応の道筋を振興ビジョンの中に具体的に盛り込み、農業者や消費者の意見を積極的に聞いて施策を進めてほしいという要望・提案が出されました。また、岐阜市近郊の特産農産物(ぎふベジ)のブランド化、スマート農業の振興について活発に提案や意見が出されました。
伊藤さんからは、「若いお母さんたちの中には地元で穫れたものを手に入れたい、子供に食べさせたいと思っている方も多いが、この「ぎふベジ」の情報があまり知られていないのは残念。消費者と生産者がパートナーとしてブランド化を進めていくことが感じられるビジョンをつくってほしい」と発言がありました。他の出席者からも、ブランドイメージを決めるのは消費者であり、農家と消費者とが連携してPR活動に取り組みたいとの期待の声がありました。
今後のスケジュールは、12月にビジョン案についてのパブリックコメントが実施された後に第3回懇話会で検討し、来春の公表に向けて進められる予定です。引き続き消費者の視点からビジョンづくりに参加していきたいと思います。