2020年11月18日(水)、岐阜市の岐阜県図書館多目的ホールで、岐阜県と岐阜市が主催する「食の安全・安心シンポジウム」が開催されました。このシンポジウムは岐阜県の食品安全行動基本計画の重点課題であるリスク・コミニュケーションの取り組みの一環として毎年開催されています。コープぎふも後援しており、今年は「ゲノム編集技術応用食品」をテーマに学習しました。
シンポジウムは岐阜県健康福祉部の兼山鎮也部長の開会挨拶で始まり、続いて「食の安全・安心功労者表彰式」が行われました。
県では食品の安全性の確保等に関する施策を推進しており、その一環として、食の安全・安心や地産地消の活動に継続的に取り組まれている個人・団体に、知事感謝状を授与しています。
そして今年は、岐阜大学応用生物科学部の梶川千賀子准教授とともに、岐阜県生協連の会員生協である岐阜市立女子短期大学生協学生委員会ピーチくらぶに感謝状が贈られました。ピーチくらぶでは地元岐阜市の代表的な農産物である「えだまめ農業体験」に平成24年から取り組んでいます。岐阜県の食農教育実践支援事業として始まり今年で8年目となりました。学生さんたちの活動を大学や岐女短生協、JAぎふえだまめ部会、岐阜農林事務所、岐阜県農政部、そして岐阜県生協連がサポートして毎年続けてきました。4月のレクチャーから始まり、5月の定植、6月の半日農業体験、7月の収穫祭スタッフ体験、10月の成果発表会という年間の活動サイクルです。枝豆づくりの作業を通して、枝豆のことを知るだけでなく、農業の大変さや生産者のご苦労を知る貴重な体験になってきました。
この日は、ピーチくらぶから、渡辺唯さん、上田莉愛さん、西村咲穂さんの3人が紹介され登壇し、代表して渡辺唯さんが兼山部長から古田知事名の感謝状を授与されました。
ピーチくらぶの皆さん、おめでとうございました。そしてこれてまで支援していただいた皆様にも改めて感謝いたします。今年はコロナの影響で活動は休止していますが、来年以降もよろしくお願いいたします。
その後は、ゲノム編集技術応用食品について、大阪大学大学院の村中俊哉教授の基調講演と、厚生労働省医薬・生活衛生局の今川正紀室長、消費者庁食品表示企画課の金子雅隆課長補佐から情報提供がありました。この10月のノーベル化学賞受賞で改めて関心が高まるゲノム編集技術ですが、突然変異による品種改良、ゲノム編集、遺伝子組み換えの違いなど基本的なことから、イラストや写真を使って説明していただきました。
後半は、質疑応答と意見交換を行いました。参加者からはゲノム編集技術応用食品の安全性や表示制度のあり方について、情報開示の現状などについて意見や質問が出されました。
最後に岐阜市保健所の中村こず枝所長の閉会挨拶でこの日のシンポジウムを終了しました。