2020年11月27日(金)、「ぎふグリーンツーリズムネットワークオンライン大会from白川町」が開催されました。
主催の「ぎふの田舎へいこう!」推進協議会は、岐阜県内のグリーン・ツーリズムの実践者が中心となって、近年のグリーン・ツーリズムに対する多様なニーズに対応した「ぎふらしい」「ぎふならでは」のグリーン・ツーリズムを実現するため設立された協議会です。
岐阜県生協連も推進協議会の幹事会のメンバーとして、都市農村交流にかかる事業の企画運営や情報発信、人材の育成や受入など、協議会の皆さんの活動をサポートしています。この大会の企画検討や準備にも関わってきました。
●今年の大会テーマは、「これからはじまる! 都市と農村の新しいつながり方!」
今年の大会は新型コロナのためオンライン開催となりました。県内各地域からグリーンツーリズムに関わり活動されている団体や個人、そして行政(岐阜県・市町村)、観光協会関係者など約100人がオンラインで参加しました。
開会式では、推進協議会の三島事務局長の開会挨拶に続き、地元白川町からも歓迎の挨拶があり大会がスタートしました。
●「わが地域にしかない魅力をワクワクしながら発信すること」
基調講演は、「これからはじまる! 都市と農村の新しいつながり方」をテーマに、ローカルで暮らす魅力などの情報誌「TURNS」プロデューサーであり、(㈱)第一プログレス常務取締役の堀口正裕さんの講演をお聴きしました。堀口さんは、「TURNS」を通して、東日本大震災後に「どう生きるか」を考え始めた若者たちに向けて「地域へ出てワクワクしよう!」と呼びかけてきました。全国各地で取り組まれている、コロナに負けず「ワクワク」を続けている事例もたくさん紹介していただき楽しく学ぶことができました。
●器は小さくても「もてなしの心」があれば選んでいただける
午後の特別講演は、箱根仙石原で温泉民宿「富士箱根ゲストハウス」経営者の高橋正美さんに、「リピーターでいっぱいになる小さなお宿の作り方」と題してお話を聴きました。ご夫婦だけで切り盛りしてきた実家を増改築しただけの小さな民宿ですが、世界72カ国15万人の外国客が訪れています。「この宿に泊まれたことが旅の一番の思い出」と外国人客から言われる、高橋さんのお宿の魅力についてお話しいただきました。「移住しなくても地域に利益をもたらすことはある」と話されたのが印象に残りました。
今年はオンラインでの開催となりましたが、講演の合間のティーブレイクタイムでは、日本茶のおいしい淹れ方のコツや地元白川町の紹介ビデオも鑑賞できるなど、楽しい企画満載の一日となりました。
また、新型コロナウイルスで全国のグリーンツーリズム関係者の皆さんが大変なご苦労をされていることを知る機会にもなりました。コロナに負けずに大会を企画、運営していただいた「ぎふの田舎へ行こう!」推進協議会の皆さまに感謝いたします。