2020年12月17日(木)16時45分~18時15分、岐阜市のグランヴェール岐山 飛翔の間にて、岐阜県議会各派代表議員と岐阜県生協連役員との懇談会を開催しました。
この懇談会は、岐阜県における生協の取り組みを報告し、生協活動についての理解を深めていただき、県行政や議会から生協への期待等をいただく機会として例年開催しています。
この日は県議会4会派からと、岐阜県環境生活部からも参加いただき、岐阜県生協連役員等を含め16名で開催しました。岐阜県生協連の大坪会長理事の開会挨拶の後、岐阜県生協連と各会員生協から2020年度の活動報告を行い、その後の意見交換は、生協からの活動報告をもとに質疑応答形式で深めました。
今年の活動報告ま中では、特に新型コロナウイルスによる生協事業・活動への影響や、全国・岐阜県での相互支援の取り組み状況・課題について知っていただくことが中心となりました。
県議会議員の皆さまからは、暮らしに関わる幅広い分野で生協が事業や活動を展開し、生協組合員や県民の生活の向上、地域の諸課題の解決に貢献していることへの感謝の言葉をいただきました。
意見交流では、コロナ関連を中心に、
・コロナによって生活が大きく変わってくる。生協の対応を教えてほしい。また、そのために必要なことは要請してほしい。
・フレイル予防は大切なことだと思う。外に出てこない高齢者にどのように呼びかけられているのか教えてほしい。
・いろいろな事業をやられていることがよくわかった。大学1年生が登校できないという報告があったが、新入生の加入率を教えてほしい。
・大学生協から地域生協へ職員が異動した人数や内容を教えてほしい。
・大学生協からパソコンを地域生協が購入したという報告もあったが、オンライン授業との関係でパソコンの需要が高まるのではないか。
・岐阜県と結んでいる災害協定の内容を説明してほしい。
・災害時の避難については、特にこのコロナ禍においては、今後はホテルや親戚の家や車中泊など分散避難の方向に考え方が転換していく。安否確認の手段も変わる。ICTの利用などを考える必要がある。
・コロナ禍ではネット販売の利用が増える。生協の宅配は見守りや声かけができること、コミュニケーションが取れる強みをさらに生かしてほしい。
・医療生協報告にあった受診控えについては、自宅で突然倒れてしまったりすることを危惧する。患者の容態に気を使って、声かけをしっかりしてほしい。
・核兵器禁止条約の発効はとてもうれしく思う。ヒバクシャ国際署名に署名した首長が昨年から大きく増えており、みなさんの努力がよくわかる。
・大学生協の職員が、地域生協に出向したり異動するという話は大変興味深かった。失業者を雇用した企業にインセンティブを出すという政策はあるが、失業させないことがポイントだと思う。岐阜県では、マッチングの事業を開始しようとしている。それを生協で先んじて実施していることに感心した。
・異動する職員の処遇とか、仕事の内容の希望とかはどのようにしているのか。今、学生の就職内定率が非常に低くなっている。そのような学生の困りごとにどのように対応しているか。
など質問や助言をいただき質疑応答で深めました。
最後に、岐阜県環境生活部の山田次長から、消費者行政にとって生協はパートナーであり、2022年の成年年齢の引き下げは、大変なインパクトを持つものであること、また、環境問題やプラゴミ、食品ロスの削減にも生協が率先して取り組んでいることの評価、そして牽引役としての引き続きの役割発揮を期待するとの励ましのメッセージをいただきました。
閉会挨拶として、岐阜県生協連の豊田副会長理事より、コロナは最大の災害であり、みんなでどう助け合っていけるか、協同組合が役割を果たせるよう努力するという閉会の挨拶があり懇談会を終了しました。
お忙しい中、ご出席頂きました県議会議員の皆様、県行政の皆さまに御礼申し上げます。
【ご出席頂いた県議会、行政の皆さま】
○県政自民クラブ 広瀬 修 議員(厚生環境委員長)
○県民クラブ 伊藤 英生 議員
○公明党 水野 吉近 議員
○日本共産党 中川 裕子 議員
〇岐阜県環境生活部 山田 恭 次長
〇岐阜県環境生活部 上野 哲治 係長(県民生活課)随行
【岐阜県生協連からの出席者】
大坪光樹(全岐阜県生協連会長理事)、豊田由二(全岐阜県生協連副会長理事)
森田幸治(岐阜労済生協専務理事)、高木利彰(岐阜大学生協専務理事)、
片桐学(岐阜県学校生協専務理事)、吉岡俊雄(コープぎふ専務理事)、
松岡和彦(西濃医療生協専務理事)、子安貞継(生活協同組合ぷちとまと専務理事)
佐藤圭三(全岐阜県生協連専務理事)、事務局:河原洋之(全岐阜県生協連事務局長)