2021年2月26日(金)、岐阜県学校生協会議室をお借りして、2020年度の監事監査実務学習会を開催しました。
この学習会は、会員生協ごとに監査実務の学習を計画的に進めることは難しいことから、岐阜県生協連の会員生協が合同で開催している取り組みです。日本生協連『県連主催の各種研修会用標準プログラム』【監事監査の分野】を利用して2015年度から始まり、今回で5回目の開催となりました。(昨年はコロナのため中止)
今回は7生協から15名の理事・監事、職員の方が参加されました。(会場11名、zoom 4名)
講師は日本生協連法務部の土屋良一さんにお願いし、東京のコーププラザからオンラインにて研修資料「監事監査の基本と監査のポイント」に沿って講義をしていただきました。
はじめに、Ⅰ.監事監査に関わるこの間の動向(2021生協法改正や、新型コロナウイルス感染症対策の中での監査活動など)を紹介していただき、続いて、
Ⅱ.監事監査の基本(生協法を意識して)
Ⅲ.監査業務の基本
Ⅳ.会計監査の基本
Ⅴ.監査報告書の作成
の順に、過去の事例を交え、監事監査の基本部分から丁寧に説明していただきました。
この中では、監事の善管注意義務の基準モデルとして、「適正な監査視点を形成するため、経営全般の立場から経営課題、会計を見る目を養うこと」、監事監査の目的は、「理事の職務の執行を監査することは手段であり、監事監査の目的は、持続的な発展を可能とする組合の健全な運営と社会的信頼にこたえるガバナンスを確立すること」と話されたのが印象的でした。
質疑応答では、他法人の監事も務めている方から「その法人では業務の監査が監事の活動となっているのに対し、生協では理事の業務執行を監査することとの関係はどのように理解すればよいのか?」という質問があり、講師から、監事は代表理事の執行権限の下で、内部統制システムやモニタリングとしての内部監査がしっかりと回っており、その結果として業務が適正に行われているかの視点を持ってください」と回答されました。
参加者からは、この学習会は役に立つので、これからも企画してほしいとの要望をいただきました。
コロナ禍での開催となりましたが、ご多忙の中ご参加いただいた皆さま、会場準備やZoomの設定等にご協力いただいた岐阜県学校生協とコープぎふの皆さま、そして講師の土屋さんに感謝いたします。