岐女短生協学生委員会「ピーチクラブ」の学生さんによる、2021年度の枝豆づくり農業体験活動が終了しました。10月18日(月)18時より、同大学でふりかえりの成果発表会が開催されました。
この活動は、平成24年から岐阜県の「食農教育実践支援事業」として始まり今年で9年目です。岐阜県生協連が事業主体となり、岐阜女子短大生協、JAぎふえだまめ部会、岐阜農林事務所、岐阜県農政部がサポートして毎年進められています。今年は新型コロナ休止から再開する年として、5月の事前レクチャー、7月の農業体験、10月の発表会に活動回数を絞りました。
この日は、開会挨拶に続き、ぴーちクラブの学生さんから、資料とスライドを使い活動報告をしていただきました。
7/3「農業体験」の様子、参加者の感想、枝豆レジピ試作として「枝豆豆腐」づくりに挑戦したこと、岐阜の枝豆について自分たちで調べたこと等が報告されました。
「農家の方が、私たちが知らないような苦労をされながらお仕事をされていることがわかりました」
「このあたりの橋に枝豆の模様が描かれているなど、この地域にとって枝豆が重要なものであることを感じました」
「農家の方が岐阜の気候に則した生産計画を立て栽培されていることがわかりました」
「大学の食堂メニューに岐阜の枝豆が出て、友人がいろいろ聞いてくれました。若い人も関心を持っていることに驚きました」
「高校や大学になると、地域と関わる機会が少なくなると感じていたので、今回の体験で大学の近くの方とふれあえてよかったです」
「岐阜県民だけど岐阜の枝豆のことをよく知りませんでした。今回、身近に体験できて、食への感謝の気持ちを持てるきっかけになりました」
●関係者からも温かい励ましのメッセージをいただきました。
続いて、この取り組みを支援していただいている、枝豆生産者、JAぎふ、岐阜農林事務所、岐阜県農産物流通課の方から、報告への感想や今後への期待の言葉をいただきました。
「学生さんと学長さんまで一緒に作業されており、とてもよい取り組みだと感じました」
「私自身もとても楽しかった。歴史ある岐阜の枝豆づくりを、実際に来て、体験して、知っていただけたことに感謝します」
「消費者が農業とふれあう機会は大事であり、他にもひろげていきたいと思います」
「安全安心な岐阜の枝豆が生産できるのも、生産者の努力があればこそです。丹精込めた枝豆づくりのことを十分感じ取っていただけた報告だと思いました」
「報告にとても共感しました。このからも食農の大切さを知っていただけるよう、この取り組みを続けてください」
●地域の中で一緒にやっていくことをこれからも目指したい。
その後の懇談の中では、地域で農業を営む上でのご苦労について枝豆部会の市川雅己会長から貴重なお話をお聞ききしました。
今は防犯面の問題や、音や臭いの発生対策がより重要になっているそうです。早朝から農作業することも難しくなっており、近隣の方に作業時間を事前にお知らせしたり、穫れた枝豆を食べてもらったりして、枝豆づくりのことを知っていただくことを通して地域の方との共存を目指しているのだそうです。時代の流れに対応していくために先人の方々からの弛まぬ努力を引き継いできて今の岐阜の枝豆づくりがあると話されました。郊外に出ていけば作業はやりやすくなるけれど、そうではなく、やはり地域の中で近隣の方に助けてもらってやるのがよいと考え、境目をつくらず、私たちが地域の方々にわかってもらうようにして一緒にやっていくことが農業のこれからの方向性として望ましいと考えていると会長は話されました。
地域の中での「共存」や「すみ分け」ということを考えるための大事な示唆をいただいたと思います。
その後は、岐阜市立女子短大の畑中重光学長から懇談の受け止めをいただき、最後に岐女短生協の坂田代表理事の閉会挨拶で終了しました。
短時間でしたが、貴重な学びをいただくことができた成果発表会となりました。
■この日参加の皆さま
JAぎふ | 枝豆部会 会長 | 市川 雅己 様 |
岐阜農林事務所 | 農業普及課 | 岡田 隆史 様 |
JAぎふ | 黒野農産物流通センター | 山田 将大 様 |
岐阜県農政部 | 農産物流通課(オンライン) | 森田 喜栄 様 |
岐女短生協 | ぴーちクラブ | 池田 愛 さん |
〃 | 平下 里佳さん | |
〃 | 田中 菜津さん | |
〃 | 梅木 望羽さん | |
〃(オンライン) | 高木 葉月さん | |
〃(オンライン) | 鈴木 晴菜さん | |
岐阜市立女子短期大学 | 学長 | 畑中 重光 様 |
岐女短生協 | 代表理事 | 坂田 充宏 様 |
岐女短生協 | 専務補佐 | 池戸 志帆 様 |
全岐阜県生協連 | 専務理事 | 佐藤 圭三 |