活動の報告

2021年度岐阜県生協大会「地球のステージ」を開催しました【21.11.12】

定員500名の会場に約100人が参加。席間隔を十分にとって開催しました。

2021年11月5日(金)、岐阜市文化センター小劇場において、2021年度岐阜県生協大会を開催しました。岐阜県生協大会は、1984年の第1回開催以降、中期計画に照らしてテーマや持ち方を考えながら毎年開催しています。今年は、岐阜県ユニセフ協会設立10周年記念事業と連携して共同で開催し、生協の役職員や組合員、岐阜県ユニセフ協会のスタッフやボランティアさん、ご来賓など92名の参加となりました。

司会の蟹沢さん

司会は岐阜県ユニセフ協会の蟹沢保子さんにお願いしました。
岐阜県生協連の大坪会長理事の開会挨拶に続き、来賓の岐阜県環境生活部の内木禎部長、岐阜県議会の佐藤武彦議長から来賓挨拶をいただきました。また、JA岐阜中央会の川村規明生参事、日本生協連関西地連の井爪事務局長をご紹介しました。

(左)大坪会長理事        (中)岐阜県 内木部長        (右)岐阜県議会 佐藤議長

今年の生協大会は、世界的にコロナ禍が長期化している中、地球の将来を担う子供たちに視点を当て、命の大切さについて考え学ぶ場にすることを目指し、(認定)特定NPO「地球のステージ」の公演を行いました。

「地球のステージ」桑山さん

「地球のステージ」代表理事の桑山紀彦さんは、精神科医、心療内科医で、神奈川県海老名市で「海老名こころのクリニック」の院長をされています。岐阜県高山市生まれであり、私たちとご縁の深い方です。これまでタイ−カンボジア国境の難民キャンプを皮切りに、湾岸戦争後のイラク、ソマリア、旧ユーゴスラビア、カンボジア、東ティモールなどで医療救援活動を続けられ、現在も年に数回、東ティモールやパレスチナで医療支援活動を展開している他、地震等の緊急医療救援、被災者の心のケアにも携わっておられます。

この日の公演は、海外編3編(フィリピン、アフガニスタン、キリバス)に、新型コロナの特別編を加えた特別バージョンにしていただきました。海外編では、自然災害や困窮など苦難な境遇にありながらも、希望を持って前向きに生きている子どもたちの笑顔に触れ、生協やユニセフの活動を通して世界の多くの人とつながっていくことの大切さや可能性を感じることができました。「足るを知る」という言葉が印象に残りました。また、一人ひとりができる環境を守る取り組みが、はるか遠くの国の人々を自然災害から守ることにつながることなども教えられました。

(左)海外編から                      (右)コロナ編
公演後の質疑応答タイムの様子。

コロナ編では、新型コロナウイルスが馴化(じゅんか)してきたのではないかとの桑山さんの考えをもとに、「共存」について考えるヒントをいただきました。敵対関係では失うばかりで何も生み出さず、コロナ禍で失った世界を取り戻すためには、さまざまな場面で「共存」することが大切だと学びました。
また、公演後の質疑応答では、4名の方からの質問や感想が出されました。桑山さんから一つずつ丁寧に答えていただき、公演内容を深めることができました。



JA中央会 川村参事

最後は、岐阜県協同組合間提携推進協議会の仲間であり、岐阜県ユニセフ協会副会長代理のJA岐阜中央会の川村規明生参事の閉会挨拶で、今年の生協大会を終了しました。
コロナ禍の中、今年も多くの方に参加していただけたこと、そして開催計画づくりや準備に関わっていただいた生協大会実行委員の皆さま、関係者の皆さまに心より感謝いたします。ありがとうございました。

◆参加アンケートの声から(抜粋)
  • 初めて拝見させていただきました。桑山先生の歌声・歌詞に感動。私自身もボランティアとは無縁の人生を送って来ました。今日この講演を機にまだまだ考え直せるなあと思っています。自分のためでなく人のために行動している世界の子供達の映像とお話、心に響きました。たくさんの人に知ってほしいと思いました。
  • 桑山さんの公演を見て、自分の心の中にある見て見ぬふりをする場面にもう一度向き合いたいと思いました。目薬のおばあさんの話に涙が出ました。毎日の生活の中で「これくらい、まあいいか」と思うことがありますが、そこを反省して節電したいです。
  • 久々にこのような会場で音楽や生演奏のある会にきくことができ心が安らぎました。世界は遠くこんな所いけないなと思いがちですが、もっと自分1つの想いから考えれば近くに感じることができると思いました。コロナと「共存」していく社会が続くと思いますが、すぐ近くにある「テーマ」に一つづつ考えていきたいと思います。
  • とても感激しました。ずっと涙が止まらない想いでした。私たちは豊かすぎる世の中で多くの物をなくしてしまっていたことを感じることができました。コロナで私たちが苦しんだことはある意味こういうことを教えてもらえたかもと思いました。どの場面を切り取っても子供たちの目が輝いていると思うとそういうことも忘れてはいけないと思いました。
  • 心が震えました!素敵なステージありがとうございます。政治家のどんな言葉より説得力があり桑山さんの活動がもっともっと広がりますように。人事(遠い国のこと)ではなく、日頃の生活を更に見直して行きます。医師であり音楽も歌も唄えて国際協力できている桑山さんに感動頂きました。感謝です。

●2021年度岐阜県生協大会

■日時 2021年11月5日(金)13:00~15:30
■会場 岐阜市文化センター
■主催 全岐阜県生活協同組合連合会、岐阜県ユニセフ協会

■参加者 92名 (講演参加:88名)
    コープぎふ32名、岐阜県学校生協5名、生協ぷちとまと10名、
    岐阜大学生協5名、岐女短生協1名、岐阜労済生協7名、
    西濃医療生協1名、岐阜県生協連4名、コープぎふ組合員2名
    岐阜県ユニセフ協会15名、ご来賓ほか8名、地球のステージ2名

【ご来賓の皆さま】

■ご来賓
岐阜県知事 古田 肇様(代理 環境生活部長 内木 禎 様)
岐阜県議会議長 佐藤 武彦 様
JA岐阜中央会会長 櫻井 宏 様 (代理 参事 川村規明生 様)
日本生協連関西地連 事務局長 井爪 宏行 様
◎随行
岐阜県環境生活部県民生活課 消費生活対策監 高橋 浩二 様
岐阜県環境生活部県民生活課 主任 渡邊 奈穂 様
岐阜県議会事務局総務課   主査 青山 哲也 様
JA岐阜中央会協同活動推進課    笠井 貴仁 様

■次第
13:00 開会 司会 蟹沢 保子(岐阜県ユニセフ協会、コープぎふ理事)
13:00 主催者挨拶 全岐阜県生活協同組合連合会 会長理事 大坪 光樹
          (岐阜県ユニセフ協会副会長)
13:05 来賓挨拶  岐阜県環境生活部  部長  内木 禎 様
           岐阜県議会 議長     佐藤 武彦 様
            JA岐阜中央会 参事     川村 規明生 様(紹介のみ)
          日本生協連関西地連 事務局長 井爪 宏行 様(紹介のみ)
13:30 公演講演:(認定)特定非営利活動法人「地球のステージ」理事長 桑山 紀彦 氏  15:25 閉会挨拶  JA岐阜中央会   参事  川村規明生 様
          (岐阜県ユニセフ協会副会長)