活動の報告

被爆者の願いを継承する岐阜県民の会「第3回運営会議」が開催されました【21.12.27】

会場の様子。今回もコロナ感染予防対策をとって開催されました。

2021年12月21日(火)、岐阜市のハートフルスクエアーGで、被爆者の願いを継承する岐阜県民の会「第3回運営会議」が開催され17名が参加しました。

「被爆者の願いを継承する岐阜県民の会」(略称:継承する岐阜県民の会)は、2016年からヒバクシャ国際署名に取り組んだ「ヒバクシャ国際署名をすすめる岐阜県民の会」を継承するする組織として、昨年12月に設立され一年を迎えました。核兵器廃絶を目指し、当面の活動として岐阜県の原爆被爆者の証言を記録すること、また全国的な運動の岐阜県における受け皿として活動しています。

木戸さんの情勢報告の様子

会議の冒頭で、日本被団協事務局長の木戸季市さんから情勢報告がありました。
・核兵器禁止条約に対する署名・批准国は、署名86カ国、批准58カ国となりました。
・核兵器禁止条約への署名、批准を求める決議が、全国の621自治体の議会で採択されています。
・核兵器禁止条約への署名、批准を求める内閣総理大臣宛ての署名(65万7,174筆)を、本日午後3時に外務省に提出します。
・厚生労働省に対する日本被団協の要請書についての紹介。
その他、『被団協』1月号の年頭所感や「黒い雨」を巡る新聞記事についての紹介がありました。

(左)司会の河原洋之さん       (中)代表世話人の加田弘子さん   (右)代表世話人の大坪光樹さん

続いて、代表世話人(加田弘子さん、大坪光樹さん)から開会挨拶がありました。

・岐朋会と被爆者のためにいつもご尽力いただきありがとうございます。被爆者は高齢化し人数も減っていますし、身近で支えて活動してくださっている方も高齢化しながらも、できることを一生懸命やりたいと言い行動してくださっています。これからも今私たちができることを皆さんとご一緒にやっていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。。(加田さん)
核兵器禁止条約の署名活動を行うことを全国で40生協が決議して取り組んでいます。核禁条約批准の署名活動に参加することの意義は大きい。署名活動への参加を通して核兵器や平和のことを自分ごととして考えられる取り組みにしていきたいと考えます。被爆者の皆さんは、これからの人のために骨を折ってくださっていると受け止め行動したいと思います。(大坪さん)

事務局から議案の提案。(左)佐藤圭三さん  (中)今井雅己さん      (右)赤塚さとみさん

議事に入り、8月以降の会の活動や被爆の証言の収録状況の報告が事務局からあり、佐藤朱美さんの証言動画(8分間)を視聴しました。あわせて12月11日にオンライン開催さた「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会 設立10周年企画」について、今井雅己さんと赤塚さとみさんから補足の報告がありました。

次に、これからの活動について協議し、
(1)「すべての国に核兵器禁止条約の批准を求める署名運動
(2) 核兵器禁止条約発効一周年記念の学習会(2月6日(日)予定)
について検討しました。署名活動は10月から始まっており、11月30日には、まず7,292筆分の署名を日本被団協に送付しています。オンライン署名のしくみも準備できました。そして、1月からは毎月の街頭署名に取り組むことを確認し、各会員(団体・個人)への参加呼びかけがありました。当面の実施日として1月28日(金)と2月10日(木)が予定されています。

(左)佐藤朱美さんの証言動画    (中)コープぎふの堀部智子さん    (右)岐阜県保険医協会の藤原明美さん

議案に関して、出席者から取り組み状況の紹介がありました。

●コープぎふの堀部智子さんからは「ピースカフェ」の活動紹介があり、今年からオンライン中心に木戸さんや加田さんにお話ししていただいていること。被爆体験に加えて、原水爆禁止運動や憲法について学習していることが報告されました。これからも継承することを大切にして、できるだけ多くの人に参加していただくよう工夫していく予定だそうです。
●岐阜県保険医協会の藤原明美さんからは、昨年まで街頭署名に参加した中で「学びたい」という要望が出てきたことから、木戸さんを招いて学習会をやろうと計画づくりが始まったこと。保険医協会で先行して署名活動を始めており、来年からの街頭署名に向けて「また頑張ろう」という雰囲気をつくっていくために呼びかけしていきたいと決意が述べられました。
●岐阜県原水協の河原洋之さんからは、全国では1月4日からのNPT再検討会議の期間を第1回の集中期間として署名中心に行動する予定であること。3月の締約国会議をもう一つのヤマ場としていく計画であることが紹介されました。岐阜県では新婦人の会と関市原水協会が中心となり約8,700筆の署名状況であると報告がありました。

代表世話人の古川秀昭さんから閉会挨拶

最後に代表世話人の古川秀昭さんから閉会挨拶があり、この日の運営会議を終了しました。
・参加するたびに意識を新たにしていただき、皆さんの取り組みに勢いを感じます。先週長崎に4日間行った時にも、改めて「そうだったのか」と気づく情報が多くありました。私たちがもっと知れば、私たちの内側から力になるような情報源がたくさんあるように思いました。
・お互いに、できれば語らないで済ませたい、できれば聞かないで済ませたい、ということがありますが、佐藤朱美さんが初めて被爆体験を語ったビデオを見せていただき、語ることによっていろいろなことから解放されたり、苦しみ・悲しみを共有し安心できることもあります。聞いた私たちも思いを継承していかなければという気持ちになります。自分の周辺の人に関心を持っていきたいと思います。