岐女短生協の学生委員会ピーチくらぶでは、2012年から「食農教育推進事業」として、JAぎふや行政の支援を受けて、枝豆農作業体験に取り組まれています。2022年6月4日(土)、2022年度活動の第2弾として、岐阜市一日市場と曽我屋にあるJAぎふえだまめ部会の生産者の方の圃場にて、枝豆の播種(種蒔き)作業を体験させていただきました。
この日参加したのは、岐女短生協ピーチくらぶの平下さん、田村さん、田中さんの3名。大学からは畑中学長も参加されました。支援関係者として、JA岐阜の山田将大さん、岐阜農林事務所の小森志保さん、岐女短生協の坂田充宏さん、池戸志帆さん、全岐阜県生協連の佐藤圭三さん。今回はコープぎふの福永博隆さんも見学に来てくれました。
14時30分に大学に集合。簡単に自己紹介を行い、さっそく2チームに分かれ、JAぎふの山田さんが事前に依頼していただいていた2名の生産者の圃場に移動しました。
JAぎふえだまめ部会の作型別の播種時期の中では、露地栽培は5~8月と遅い方で、収穫時期は7~11月です。きれいにマルチがけされた圃場で、等間隔に穴をあけながら土の中に枝豆の種(豆)を一粒ずつ入れていく作業です。種蒔きというと、指や棒で穴をあけて行うのかと思っていましたが専用の器具を使う作業でした。以前は手作業だったそうですが、器具を使いだしたことにより、時間が短縮でき身体への負担も軽減できたそうです。夏期の栽培になるので熱中症対策を重視されているそうです。
作業は二人一組で行いました。畝の両端に近いラインに、25㎝間隔で互い違いに蒔いていきます。まず器具を土に刺し、上から種(大豆)を一粒投入すると、地中(3.5㎝くらい)に正確に蒔いていける仕組みになっていました。間隔は、狭くても広くても成長がよくなるわけではないそうです。これくらいが最適で、なるべく枝豆にとってのストレスを減らすことがポイントだと教えていただきました。
この播種作業を行うタイミングは、晴天続きでも雨がたくさん降った後もよくなく、土壌の適当な水分量のときでないと上手に芽がでないそうです。長年の経験から絶妙なタイミングで種植えをすることで、おいしい枝豆に成長するとのことでした。
初めての播種体験も生産者の指導のおかげで無事終わり、質疑応答でお話を聞きました。ピーチの学生さんからは、農業へのコロナの影響について質問が出ました。農作業そのものへの直接的な影響はまだ多くないですが、農家が集まって話し合う機会が減り文書で確認することが増えたなど、間接的な変化があると教えていただきました。
16時すぎに両チームとも大学に帰着。生協の食堂で感想を交流しました。
「初めて体験して勉強になりました。」
「天候によって穴の深さや間隔を変えたりと、いろいろ工夫されていることがわかりました」
「穴の大きさをできるだけ小さくして土の乾燥を防いでいるそうです」
「農家の方は健康管理が大変だと思いました」
播種から収穫まではおよそ80日とのことです。この日蒔いた種は8月10日すぎが収穫予定だそうです。ちゃんと芽が出て育ち、美味しい枝豆が実るのが楽しみです。
次回は、6/25(土)。収穫した枝豆の捥ぎや選別の作業を体験させていただく予定です。
❖この日参加の皆さん。ありがとうございました。 ※敬称略
●近藤修司さんチーム
平下里佳(2年)、田村姫菜(1年)、山田将大(JAぎふ)、坂田充宏(岐阜大学生協)、
佐藤圭三(全岐阜県生協連)
●永田誠治さんチーム
田中奈津(2年)、畑中学長(岐女短大)、小森志保(岐阜農林事務所)、池戸志帆(岐女短生協)
福永博隆(コープぎふ)