新型コロナの影響により、2020年と2021年は多人数での集会や行進を自粛していましたが、今年は感染防止に留意しながら3年ぶりに各地で平和行進が行われました。
2022年6月11日(土)、愛知県から岐阜県へ平和行進がやってきました。引継ぎ集会の会場となった愛知県犬山市の犬山城前広場には、愛知県と岐阜県から生協や国民平和大行進、原爆被爆者の会などから約130名の関係者が参加し、平和を願い双方よりの挨拶と行進横断幕の受け渡しを行いました。愛知県からの挨拶に続き、岐阜県からは、岐阜県実行委員会の小倉さん、岐阜県原爆被爆者の会(岐朋会)の木戸さん、全岐阜県生協連の佐藤専務理事から挨拶を行いました。今年は6月に核兵器禁止条約第1回締約国会議、8月にNPT再検討会議が予定されるなど、核兵器廃絶に向けて重要な年である一方で、ロシアのよるウクライナ侵攻は未だ収束の兆しが見えないばかりか、核兵器の脅威が高まり、軍事力増強に向けた検討も行われるなど大変心配な状況になっています。この日の集会でもそれが話題の中心となり、「核兵器を廃絶しよう」「平和憲法を守ろう」の思いを参加者が共有しました。
午後は、各務原市で「ぎふ折り鶴平和行進」が行われ56人が参加しました。出発式では、冒頭にコープぎふの吉岡専務理事の挨拶、理事の伊藤陽子さんから連帯メッセージの代読があり、エリア委員会を代表して粥川順子さんが会場である各務原市民公園の「平和の日記念モニュメント」を紹介されました。続いて各務原市長の代理として企画総務部の岩井次長が出席され市長の平和メッセージを代読していただきました。また岐朋会会長の加田弘子さんから岐阜県の被爆者を代表してご挨拶をいただきました。あいにくの雨天で遠くには稲光も見える天候で、歌やピースコールのない静かな行進でしたが、コロナ対策の短縮コース(約30分間)を3年分の思いを噛みしめて行進しました。やはりみんなで歩くと楽しく、気持ちが盛り上がりました。
6月12日(日)は、郡上市八幡の行進に参加し、国民平和大行進の皆さんと一緒に久しぶりの郡上八幡の街を歩きました。出発式では今年も日置市長と市議会の田代議長から激励のご挨拶がありました。八幡の街は、観光客はまだ最盛時には遠く及ばない人出でしたが、地元の方がお家やお店の中から沿道にわざわざ出てきていただき、手を振って応援していただきました。参加するたびに元気をいただけるコースです。
6月13日(月)は、岐阜市の「ぎふ折り鶴平和行進」。いつもの金公園が工事で使用できないため、美江寺公園に会場を替えて出発式を行いました。出発式は、ぎふ折り鶴平和行進実行委員会の青木泉さんの司会で、冒頭、コープぎふの大坪理事長の挨拶、理事の藤田朋子さんから岐阜市の平和メッセージの代読がありました。その後、実行委員会の井上ゆうがさんより平和アピール、同じく、赤塚さとみさんより連帯のメッセージを読み上げました。また、きょうされん岐阜支部の樋口さんよりメッセージをいただき、岐朋会会長の加田弘子さんから岐阜県の被爆者を代表してご挨拶をいただきました。きょうれん岐阜支部からもたくさん参加していただき一緒に行進できました。岐阜市コースも約30分の短縮コースでしたが、青空の下、86人が参加して声は出さずに鳴り物やボードを使い、元気に手を振ってアピールすることができました。
6月14日(火)は三重県への引継ぎに参加しました。雨天となったため、会場をお城西公園から津リージョンプラザに変更して、引継ぎ集会と「2022ハート平和行進」が開催されました。まず岐阜県から全岐阜県生協連の佐藤専務理事が引継ぎの挨拶を行い、わかやま市民生協から岐阜県内の通し行進をしてくれた汐見奈々花さんからのエールに続き、ピースリレー横断幕の引継ぎを行いました。コープぎふくらしの活動部の森安理沙さんと堀美奈子さんから三重県の方に東海3生協の横断幕が手渡されました。続いて同会場で行われたハート平和行進の中では、三重県在住のウクライナ人の山本ハリナさん達からウクライナ支援の呼びかけがありました。
最終日の6月16日(木)は、岐阜県のJR関ケ原駅から関ケ原町役場まで約30人で行進し、同役場前で滋賀県からの参加者と合流した後、東海3県から滋賀県への平和行進横断幕の引継ぎ集会が約60名で開催されました。関ケ原町の藤田副町長と町議会の田中議員から激励のご挨拶をいただいた後、岐阜県の各参加団体から挨拶を行いました。その中ではコープぎふ副理事長の堀部智子さんが東海の生協を代表して挨拶を行い、6/11からの取り組み報告と、滋賀県の皆さんに平和を願いをヒロシマ・ナガサキに届けていただくようお願いしました。6月11日(土)に、犬山城前広場で愛知県から岐阜県への引き継ぎを行ってから6日間、コロナ前のような行進は今年もできませんでしたが、ぎふ折り鶴平和行進実行委員会として国民平和大行進実行委員会や岐阜県原爆被爆者の会(岐朋会)の皆さんと一緒に、「一歩でも二歩でも歩くこと」と「参加者の安全を確保すること」の2つの課題に向き合い、無事に滋賀県に引き継ぐことができました。
ご参加、ご協力いただい皆さま、ありがとうございました。全岐阜県生協連では「2022ピースアクションぎふ」の取組みを会員生協や関係団体の皆さんと一緒にまた明日から進めていきます。