2022年6月28日(土)、枝豆の捥ぎや選別作業を中心に農作業体験を行いました。岐女短生協では、学生委員会ピーチくらぶが「食農教育推進事業」として、2004年からJAぎふや行政の支援を受けて、「えだまめ農業体験」に取り組んでいます。地元岐阜市の代表的な農産物である枝豆を題材に、農作業を体験することを通して、枝豆のことを知るだけでなく、農業の大変さや生産者の苦労を知る貴重な場として位置づけています。
一昨年は新型コロナの影響で休止しましたが、昨年から徐々に活動再開しています。今年は、活動回数は例年通りとし、活動時間を短くしたり、集まっての飲食を控えたりと対策をとりました。
この日の参加者は10名(学生4名、関係者6名)。大学前に朝8時に集合した後2チームに分かれ、JAぎふ枝豆部会の栗本和弥さん、永田敏郎さんの作業場におじゃましました。早朝から収穫された枝豆を機械にかけた後の茎に残っている枝豆を捥ぐ作業や、粒数や豆の形・大きさなどで選別する作業を体験させていただきました。
当日早朝までの雨があがり、気温・湿度も急上昇というコンディションでしたが、作業の説明を受けた後、初めての作業に戸惑いながらも少しずつ要領を掴んで作業することができました。枝豆の収穫は、およそ4月から11月にかけて多ければ3期作で行われ、最初は施設(ハウス)から始まり、6月からは露地栽培のものに移行していくそうです。
機械からどんどん茎が落ちてきて積みあがりますので、それを集めてきて、残った莢を手で捥ぎ、粒の数により分けます。あっという間の1時間、集中して楽しく体験することができました。
作業後は休憩時間の間に生産者の方と質疑応答して交流しました。出荷は共選となるため全体で品質が揃っていることが大事であること、あまり品質が悪いと選果場からの「持ち帰り」もあること、そのためにえだまめ部会で栽培指針・基準・資材等を決め、各生産者が「岐阜枝豆標準規格」をしっかり守り栽培していること、防虫ネットを使用するようなってから品質がかなり上がってきたこと、必ず規格で決められた登録農薬を使うこと、出荷日時によりおおよそトレースができるよう管理されていること、などを教えていただきました。ふだんは知ることができない貴重なお話を聞くことができました。
帰りの際には、嬉しいことに今日の体験で捥いだり選別した枝豆や枝豆の加工品のケーキをお土産にいただいて大学に戻りました。交流では、「農家の方は毎日早朝から農作業をされていてすごい。自分も見習いたいと思った」「厳しい基準に合致するよう栽培努力されていることに頭が下がる思い」「今日は短時間で楽しかったが農家の方は毎日長時間のお仕事。食べる時にもっと感謝したい」「去年と今年で別の農家にお邪魔して、それぞれの農家でさまざまに工夫されていることかわかった」などの感想が出されました。
その後は、永田さんの圃場に移動し、今朝収穫したばかりの枝豆の畑を見学させていただきました。JAぎふの山田さんから説明を受けた後で、全員で1株ずつ抜いてプチ収穫体験もさせていただき質疑応答しました。
今回も農家やJAの方のご協力で、地元の生産者の方と交流し、農業について学ぶことができました。ご協力いただいた生産者の皆さまや、岐阜市農協の山田さん、岐阜農林事務所の小森さん、岐阜県農産物流通課の吉川さんに心から感謝いたします。今後は、10月の発表会に向けてみんなで体験報告をまとめます。
また秋の再会を楽しみにしています。
●この日の参加者(ピーチくらぶ)の皆さん
田村さん、指山さん、田中さん、平下さん(学生さん)
●サポート関係者の皆さん
山田さん(ぎふ農協)、小森さん(岐阜農林事務所)、吉川さん(岐阜県農産物流通課)、前口さん(岐女短生協)、坂田さん(岐阜大学生協)
佐藤 (全岐阜県生協連)