活動の報告

「協同組合に関する学習会」を開催しました。【22.9.15】

JA岐阜中央会の研修所(岐阜市)をお借りして開催しました。

2022年9月14日(水)、岐阜県協同組合間提携推進協議会主催の「協同組合に関する学習会」が開催され、県内の17の協同組合から、20代~40代を中心に若手~中堅職員28名が参加しました。

この学習会は、各協同組合の若い世代の職員が集まって学習・交流することを通じて、これからの協同組合間の関係づくりの一助にもしていくことを目的にしています。2019年から始まり、コロナで休止を経て第2回となりました。主テーマはSDGsの学習としています。

冒頭で、協議会の4組織の事業や組織の状況について簡単に学習した後、メインテーマであるSDGs学習は「地産地消の促進によるSDGsの取り組み強化について」の演題で、「NPO法人泉京(せんと)・垂井」の副代表理事である神田浩史さんの講演を聴きました。

神田さんからは、約1時間で泉京(せんと)・垂井の沿革、活動理念、世界の食料事情や貧困問題・環境問題の現状などをお話しいただきました。そして、SDGsの17のゴールについて一つずつ解説していただきました。

続くグループワーク(6グループ)では、講義を聴いて自分(たち)が「今すぐできること」「3年以内にできること」「8年程度でできること」のテーマで話し合い、最後に講義の感想も含めてグループ話し合ったことを発表しました。

●発表からの抜粋

・信連で棚田の保存に取り組んでおり職員も田植えや稲刈り作業などに参加している。棚田の斜面を保全したり生態系の保護に寄与するだけでなく、SDGsの海の豊かさや海の豊かさを守ることに通じているのだと感じた。
・今やっている地産地消の取り組みがSDGsとのつながりが強いと感じた。例えば耕作放棄地対策は、直接的には「15緑の豊かさを守ろう」への取り組みだけでなく、エネルギーや飢餓問題を始めとして、間接的にもいくつもの目標に関わっていくのだと知ることができた。
・フードバンクやフードドライブはJAの女性部でも取り組まれていることなので、まずはそれを進めていくことだと思う。その間に単独の取り組みから協同組合の連携による取り組みにひろげていくこともできると思う。
・国際情勢に関心を持つことが重要だと感じた。一人ひとりが考え仲間とも話し合って、確信を持って上司にも声をあげていくことが大事だと思うし、それが心や体の健康度を上げていくことにつながると思う。
・身近なことでも、節電やゴミ拾い、マイボトル・マイカッの持参などたくさんある。作りすぎない、在庫を抱えすぎないことがフードロスの削減につながるし、大学内で生産した食材のことを学生に周知することもできると思う。
・今すぐできそうなこととして、貧困学生への弁当・食材の支援(大学生協)、必要以上に買わない、余った野菜を困っている人に提供するなどがある。これからのこととして、ネットワーク環境を整えること、部下を平等に評価する意識を高めること、ストローの切り替えによるマイクロプラスチックゴミの抑制など。

最後に神田さんから簡単に講評をいただき、この日の学習会を終了しました。

参加者からは、「SDGsについて学習したのは初めてで勉強になった」「日頃はこういう視点から物事を考えることがないので新鮮だった」という感想が聞かれました。

協議会の幹事会でまとめを行い今後の学習活動を検討していきます。

また、事務局として準備や運営に尽力いただいたJA岐阜中央会協同活動推進課の皆さま、ありがとうございました。

●参加者の皆さんの所属組織(人数)

岐阜県学校生協(1)、岐阜大学生協(2)、コープぎふ(3)、岐阜労済生協(1)、生協アイチョイス岐阜(1)、岐阜県酪連(2)、JAぎふ(2)、JAにしみの(1)、JAいび川(2)、JAめぐみの(2)、JAひがしみの(1)、JAひだ(1)、JA岐阜信連(1)、JA全農岐阜(3)、JA岐阜厚生連(1)、JA共済連岐阜(1)、JA岐阜中央会(2)