活動の報告

岐女短生協ピーチくらぶ「えだまめ農業体験」収穫調製体験を行いました。【23.6.28】

圃場で収穫体験しました。

2023年6月24日(土)、枝豆の捥ぎや選別作業を中心に収穫調製の体験を行いました。岐女短生協では、学生委員会ピーチくらぶが「食農教育推進事業」として、2004年からJAぎふや行政の支援を受け、「えだまめ農業体験」に取り組んでいます。地元岐阜市の代表的な農産物である枝豆を題材に、農作業を体験することを通して、枝豆のことを知り、農業の大変さや生産者のご苦労等を学ぶ貴重な場として位置づけています。

この日の参加者は10名(学生4名、関係者6名)。岐女短大に朝8時に集合した後2チームに分かれ、JAぎふ枝豆部会の栗本和弥さん、永田敏郎さんの作業場におじゃましました。早朝から収穫された枝豆を機械にかけた後の茎に残っている枝豆を手で捥ぎ、粒数や豆の形・大きさなどで選別する作業を体験させていただきました。

栗本さんチームの体験の様子。説明を聞き茎から手で枝豆を捥ぎます。

この日は、梅雨の中休みで気温・湿度も高め。最初に作業の説明を受けた後、最初は不慣れなため戸惑いながらも少しずつ要領を掴んで作業することができました。枝豆の収穫は、およそ4月から11月にかけて行われ、最初は施設(ハウス)から始まり、6月からは露地栽培のものに移行していくそうです。

流れてくる枝豆を、外観や粒の数で選別します。

機械からはどんどん茎が落ちてきて積みあがります。まず茎に残っている莢を手で捥ぎ、規格外のものを取り除きます。その後、ベルトの上を流れる枝豆を見た目や粒の数により分けます。(L・M・S) Lが全体の約8割、S(1粒のもの)が2割弱だそうです。Sは関西地域の市場で人気があるとのことでした。

永田さんチームの作業の様子。手作業での選別作業と機械の説明を聞きます。

ひと通りの作業を体験した後で生産者の方と質疑応答しました。「枝豆」と漢字で書くのは枝に豆ができるからだということ、収穫からスーパー等の店頭には2~3日くらいで並んでいること、生育中の病害虫被害を防ぐために防除には特に気をつけていること、その中でも粉じらみは対策が難しいこと、出荷は共選のため全体で品質が揃っていることが大事であること、そのためにえだまめ部会で栽培指針・基準・資材等を決め、各生産者が「岐阜枝豆標準規格」をしっかり守り栽培しているそうです。

一つひとつの丹念な選別により品質のよい枝豆が出荷されます。

また、防虫ネットを使用するようなってから品質がかなり上がってきたこと、必ず規格で決められた登録農薬を使うこと、出荷日時によりおおよそトレースができるよう管理されていること、などを教えていただきました。ふだんは知ることができない貴重なお話を聞くことができました。

その後は、永田さんの圃場に移動し、今朝収穫したばかりの枝豆の畑を見学させていただきました。JAぎふの鷲見さん、岐阜家農林事務所の小森さんから説明を受けた後で、全員で1株ずつ抜いてプチ収穫体験もさせていただき質疑応答しました。

  • 帰りの際には、嬉しいことに今日の体験で捥いだり選別した枝豆や枝豆の加工品のケーキをお土産にいただいて大学に戻り感想交流しました。
  • 「機械に頼り切らず、農家の方が枝豆を一から育て出荷まで責任をもってつくりあげていることを実感しました」
  • 「人が手作業できれいに選別しているおかげで店頭にはきれいな状態の枝豆が並んでいることがわかりました」
  • 「ふだん何気なく買っている枝豆ですが、売り場に並ぶまでの間にこんなにも多くの方たちが携わり手間ひまかけてつくられていることがわかりました」
  • 「人の目で何度も見分けチェックし分別したものだけが私たちの手元に届いており、すごいと感じました」

今年もJAの方のご協力で、地元の生産者の方と交流し、農業について学ぶことができました。ご協力いただいた生産者の皆さまや、岐阜市農協の鷲見さん、岐阜農林事務所の小森さん、岐阜県農産物流通課の吉川さんに心から感謝いたします。今後は、10月の発表会に向けてみんなで体験報告をまとめます。秋の再会を楽しみにしています。

●この日参加の学生さん

浅野さん、田村さん、小野さん、村山さん(学生さん)

●サポート関係者の皆さん

鷲見さん(ぎふ農協)、小森さん(岐阜農林事務所)、吉川さん(岐阜県農産物流通課)、前口さん(岐女短生協)、坂田さん(岐阜大学生協)、佐藤さん (全岐阜県生協連)