2023年7月7日(金)、岐阜市のぎふメディアコスモスにおいて、岐阜県協同組合間提携推進協議会(構成団体:JA岐阜中央会、JA全農岐阜、岐阜県酪連、岐阜県生協連)主催の「協同組合を考える集い」が開催され、県内の協同組合と連合会から114名が参加しました。
この集いは、協同組合を取り巻く近年の情勢を確かめ、県内の協同組合の職員が協同組合の価値について理解を深め、相互に学ぶことを目的に1992年から毎年開催されています。
この日は、JA全農岐阜の中島部長の司会で始まり、全岐阜県生協連の大坪光樹会長理事の開会挨拶に続き主催者の紹介がありました。そして、協議会幹事会の座長である岐阜大学の李侖美(イ・ユンミ)准教授から、この「集い」の趣旨、岐阜県の協同組合間提携推進の歩みや主要な取り組み、協議会の構成組織(3協同組合)の組織等について報告がありました。
1991年に「岐阜県第1回協同組合間提携をすすめる準備会」が発足し、翌年8月に「提携を考えるつどい」第1回を開催。そして、同年10月に「協同組合間提携覚書」が締結され12月25日に「岐阜県協同組合間提携推進協議会」が正式に発足しました。現在は、協議会構成4団体の合計組合員数は839,479名となり、昨年度から2,524名増えました。(重複加入含む)
続いて、日本協同組合連携機構(JCA)の佐藤憲司氏より、「全国の協同組合間提携の事例について」のテーマで事例報告がありました。
●講演「そのとき、日本は何人養える?食料安全保障から考える社会のしくみ」から
今年の講演は、農協研究者の篠原信氏から、「そのとき、日本は何人養える?食料安全保障から考える社会のしくみ」の演題でお話しいただきました。篠原さんは、京都大学で農学研究の傍ら、食料問題の調査にも従事されており、この日の講演テーマと同名の著書などを出されています。この日の講演は、Q&A形式の資料に沿って、石油によって支えられている日本の農業や食料事情の問題点、自然再生エネルギーの可能性などをわかりやすく解説していただきました。「化学肥料が使えなくなるなら有機農法にすればよいのではないか?」「米は日本で自給できるのではないか?」「最後には原子力発電があるのでは?」など、何となく当てにしていることが実はそれほど楽観できないということが印象に残りました。
最後に、JA岐阜中央会の川村参事から閉会挨拶があり、今年の集いを終了しました。
事務局として準備と運営に従事していただいたJA岐阜中央会協同活動推進課の皆さまに感謝いたします。
■この日の参加状況
•JA関係 …66名
•生協関係 …42名
•酪連関係 … 3名
•講師 他 … 3名
■全岐阜県生協連からの参加者
•岐阜県学校生協 …5名
•岐阜労済生協 … 5名
•岐阜大学生協 … 3名
•コープぎふ … 19名
・岐女短生協 … 1名
・西濃医療生協 … 1名
•生協アイチョイス岐阜 …6名
•岐阜県生協連 …2名