2023年9月19日(火)、岐阜県協同組合間提携推進協議会主催の「協同組合に関する学習会」が開催され、県内の13の協同組合から、20代~40代を中心に若手~中堅職員22名が参加しました。
この学習会は、各協同組合の若い世代の職員が集まって学習・交流することを通じて、これからの協同組合間の関係づくりの一助にもしていくことを目的にしています。2019年から始まり、コロナで休止を経て第3回となりました。主テーマはSDGsの学習としています。
冒頭で、協議会の4組織の事業や組織の状況について簡単に学習した後、メインテーマであるSDGs学習は「地産地消の促進によるSDGsの取り組み強化について」の演題で、「NPO法人泉京(せんと)・垂井」の副代表理事である神田浩史さんの講演を聴きました。
神田さんからは、約1時間で泉京(せんと)・垂井の沿革、活動理念、世界の食料事情や貧困問題・環境問題の現状などをお話しいただきました。
また、国連首脳級会合の政治宣言(SDGs達成は危機的な状況にある)のことや、来年からの小学校でのSDGs授業化など最新の情報も紹介され、SDGsの17のゴールについて一つずつ解説していただきました。
講演後には次のような感想や質問が出されました。
・SDGsが自分の課題になっていない。マークの使用などつまみ食いになっていると感じた。
・一人当たりのCO2排出量のことを聞いてビックリした。
・子どもの貧困についても実感がなかった。
・フェアトレード商品の身近な例を知りたい。
・防災の活動は「目標11」につながっていることが理解できた。
・職場で話題にならないのは、上の世代の人達の認識が低いのかな…
続くグループワーク(5グループ)では、講義を聴いて自分(たち)が、「協同組合としてSDGsに連携して取り組めること」のテーマで企画案を検討し発表しました。
30分足らずの短時間でしたが、「親子食堂 ~地域の輪~」「地産地消マルシェ」「防災食育フェス」「地産地消ゼロ円食堂」などの企画案が発表されました。
最後に神田さんから簡単に講評をいただき、この日の学習会を終了しました。参加者からは、「SDGsが概念だけでなく具体的ものに感じられわかりやすかった」「SDGsの中身を詳しく見ることは今までなかった。協同組合の役割の大切さが理解できた」「今回のテーマをさらに深めて次回も開催してほしい」「各団体の強みを生かした企画案の作成がとても勉強になった」「普段はつながりがないので、年に一回でも協同組合の連携を考える会議がもてるとよいと思った」などの感想が出されていました。
協議会の幹事会でまとめを行い今後の学習活動を検討していきます。また、事務局として準備や運営に尽力いただいたJA岐阜中央会協同活動推進課の皆さま、ありがとうございました。
●参加者の皆さんの所属組織(人数)
岐阜県学校生協(1)、岐阜大学生協(2)、コープぎふ(3)、岐阜労済生協(1)、生協アイチョイス岐阜(1)、岐阜県酪連(2)、JAぎふ(1)、JAいび川(2)、JAめぐみの(1)、JAひだ(2)、JA岐阜信連(2)、JA全農岐阜(2)、JA岐阜中央会(2)
●岐阜県生協連からの参加者
岐阜県学校生協…武藤誠さん
岐阜大学生協…内木景登さん、安井大幸さん
コープぎふ…炭床しおりさん、桐山佑歩さん、森ひな子さん
岐阜労済生協…千賀雄介さん
生協アイチョイス岐阜…上村皇谷さん