2023年10月20日(金)、今年も岐阜県ユニセフ協会主催の映画上映会「ユニセフ シネマのつどい2023」が、岐阜市のぎふメディアコスモス「みんなのホール」において、およそ30名の方の参加で開催されました。
今年の映画は、「もったいないキッチン」。日本の「もったいない精神」に魅せられて、オーストリアからやってきた映画監督のダービッド・グロスさんが、自ら日本各地を旅(もったいないキッチンの旅)しながら、食品ロスを減らす取り組みや、自然界にある資源を食べ物として見直し活かす取り組みなど、様々な人たちの実践や思いに触れながら、「もったいない」についての理解をひろげ深めていく様子を描くドキュメンタリー映画でした。
日本の食品ロスは世界でもトップクラス。豊かだけど七人に一人が貧困状態にあるという社会の矛盾。食品を捨てたいと思う人などいるはずもなく、問題は社会のシステムにあるのだということや、リサイクルや再利用の事業だけではメインの解決策にはならず、これらと共に、やはり捨てる量を減らすことが根本課題であるという指摘が印象に残りました。
「食」を大切にすることは生き物の命を愛することであり、環境のみならず人間も含めた地球上の生き物や資源を価値あるものとして活かしていくことであること。それが地球の持続可能性を高めていくことにつながることだと学びました。今年もシネマのつどいを準備し開催していただいた岐阜県ユニセフ協会の皆さまに感謝します。