令和6年度からの岐阜県の食品安全の方向性を示す「岐阜県食品安全行動基本計画(第5期)」の検討が進んでいます。岐阜県生協連は、この検討母体である「岐阜県食品安全対策協議会」の構成員として計画案づくりに参加してきました。
10月24日から県内の5会場(恵那市・高山市・美濃市・大垣市・岐阜市)で意見交換会が開催されました(のべ73人が参加)。最終日の今日は、岐阜県庁20階会議室に26人が参加しての意見交換会となりました。岐阜県生協連からもコープぎふの職員の方と一緒に参加しました。
岐阜県健康福祉部生活衛生課食品安全対策室の安江室長から挨拶と主旨説明があり、続いて池上係長より同計画案の説明を受けた後、質疑を行い計画案を深めました。
■新しい計画案は、3つの方向性を定めています。(第4期を踏襲)
(1)食品等の安全性の確保…14の施策
(2)食品に対する安心感の向上…6つの施策
(3)将来にわたる安全な食生活の確保…4つの施策
■その中で特に力を入れて取り組む6つの重点施策
重点1. コンプライアンスの周知啓発の推進
重点2. HACCPの適正運用の推進
重点3. 食中毒対策
重点4. 食品表示対策
重点5. 双方向のリスクコミュニケーション
重点6. 学校等における食品安全教育の推進
第4期計画で「導入支援」としていたHACCPが「適正運用の推進」へと前進した他、全体的に重点施策を絞り込んだ枠組みになったのが特徴と感じました。
その後の意見交流では、そのHACCPの推進に関する事業者支援の施策や、学校での教育のあり方について質問や意見が参加者から出されました。岐阜県生協連からも、コロナ禍を経て農家や生産者の諸課題がさらに顕在化する今後に向けて、消費者とのリスクコミュニケーションに力を入れ、生産現場の努力や苦労の理解を進めながら地産地消が推進されるよう次期計画が執行されることを要望する旨の発言をしました。
この計画案は、今後パブリックコメントの募集を経て来年春までに決定していく予定です。食品の安全は、生協の組合員さんはもちろん多くの人の大きな関心事です。これからも食品安全行政への関りを大事にしていきたいと思います。また、今回の基本計画(第5期)の重要部分について、会員生協と情報共有化し各生協の取り組みに活かせるようにしていきます。