活動の報告

岐朋会「原爆と人間展」が羽島市で開催されました。【24.8.11】

来場者にチラシを配布する岐朋会事務局長の福田義男さん。

2024年8月8日(木)~11日(日)、岐阜県原爆被爆者の会(岐朋会)が主催し岐阜県内の生協や団体が連携して支援する「原爆と人間展」が、不二羽島文化センターで開催され、およそ300人近い方が来場されました。

羽島市での「原爆と人間展」は、およそ20年前に市役所ロビーでの展示から始まり、近年はこの会場で開催される吹奏楽コンクールの期間に合わせて開かれています。2階の展示コーナーには、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)制作の「原爆と人間」パネルを中心に、岐朋会「原爆と人間展によせて」、「岐阜県被爆者の訴え」、核兵器禁止条約に関する資料や新聞記事、「すべての国に核兵器禁止条約の批准を求める署名運動」のポスター、そして8月6日(火)の「原爆の日」に広島市で開催された平和記念式典での広島市の松井一実市長の「平和宣言」、広島県の湯崎英彦知事による挨拶の全文など約70点のパネルや核兵器に関する資料などが展示されました。

最終日の8/11(日)は第62回岐阜県吹奏楽コンクールの最終日でもあり、不二羽島文化センターには出演者や家族、関係者の方が多く来場されました。その中では演奏の待ち時間に立ち寄って興味深く観ていかれる家族連れの姿もありましたし、展示を観ながら広島の平和資料館を視察し感想を教えてくださいる方もみえました。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってからもう2年半にもなり、昨年10月から始まったイスラエルとパレスチナとの戦闘も収束の見通しがたっていません。その間にも核保有国から核兵器の使用が仄めかされたり、それに対抗するかのように「核の傘」による国際安全保障の強化が協調されたりしています。世界は今、これまで目指してきた核軍縮に逆行する大変危険な状況にもあるといえます。

今私たちが平穏に日常生活を送れているのも平和があるからこそです。楽しそうに賑わう吹奏楽コンクールの様子を見ながらあらためてそれを実感しました。その平和が脅かされている今こそ、唯一の戦争被爆国である日本に暮らす私たち一人ひとりが、核兵器の無い世界を実現するために具体的な行動を起こすことが大事だと思います。

テレビ局の取材を受ける岐朋会の西田詩津子さん。11/9(金)夕方のニュースで放映されました。

この「原爆と人間展」もその一つの取り組みです。岐阜県生協連は「岐阜県ピースアクション連絡会」を結成して、県内のさまざまな団体の皆さんと一緒に岐朋会の活動をサポートしています。今後も多くの人が連携して活動していきたいと思います。

❖今後の岐朋会「原爆と人間展」開催予定

多治見まなびパーク 7/27(土)~8/18(日)
関ヶ原ふれあい会館 8/10(金)~8/12(月)
加茂ゆとりピア   8/15(木)~8/18(日)
垂井町わいわいプラザ 8/13・14(火・水)、17・18(土・日)
OKBふれあい会館  8/26(月)~9/1(日)
マーサ21 8/27(火)~9/3(火)

◆岐阜県ピースアクション連絡会の構成団体

 岐阜県原爆被爆者の会(岐朋会)
 被爆者の願いを継承する岐阜県民の会
 岐阜県学校生協
 西濃医療生協
 きょうされん岐阜支部
 国民平和大行進実行委員会
 コープぎふ
 コープぎふ労働組合
 全岐阜県生活協同組合連合会