2024年10月11日(金)、第46回東海北陸生協行政合同会議が開催されました。この会議は、東海北陸6県(愛知・石川・岐阜・静岡・三重・富山)の生協連合会で構成する「東海北陸生協県連協議会」が主催して、開催県を回しながら毎年開催しているものです。今回は静岡県での開催で、会場の静岡勤労者総合会館には61名(行政12名、生協関連48名、講師1名)が参加しました。
この日の会議は、静岡県生協連の稲垣会長の開会挨拶で始まり、ご来賓、主催者、厚生労働省からのご挨拶に続き、日本生協連の「持続可能な社会の実現を目指した全国の生協の社会的取り組み」等の報告、そして特別講演Ⅰとして、石川県生協連の吉本専務理事、コープいしかわの大谷理事長より、令和6年能登半島地震災害への支援活動の報告がありました。
吉本専務からは、「コープ被災地支援センター活動報告」として、センターの設置から現在までの取り組み状況が報告されました。石川県連から日本生協連とコープいしかわに依頼し、発災から3週間後の1/22に「コープ被災地支援センター」が設置されて以降、被災地域の市町の社会福祉協議会が設置する災害ボランティアセンターや民間団体、全国の生協と連携して取り組んできた支援活動の内容を学習しました。最初は社会福祉協議会ルートの活動との調整に苦労されましたが、徐々に連携が進んできたこと等、とても参考になりました。
大谷理事長からは、能半島地震や能登半島豪雨災害支援へのお礼とともに、コープいしかわが進めてきた被災者支援の取り組みが報告されました。職員や組合員の方の声も紹介され、支援してきた私たちも元気をいただき、引き続きの支援活動への気持ちを新たにしました。行政に全国の生協のつながりを認識していただけたこともよかったと紹介されたのが印象に残りました。
その後は、各県行政の出席者から自県の消費者行政の取り組み報告がありました。岐阜県からは環境生活部県民生活課の伊藤大貴主事が「岐阜県の消費者行政について」として、岐阜県の消費者行政における組織体制、岐阜県の消費者行政に対する主な取り組み、県内の消費相談窓口設置状況・相談状況、岐阜県内の生協の状況、そして生協との連携の取り組み(災害協定、防犯、消費者行政、地域見守り等)について紹介されました。
続く特別講演Ⅱでは、「フードバンクふじのくに10年の歩み」として、フードバンクふじのくにの日詰一幸理事長(静岡大学学長)のお話を聴きました。フードバンクをめぐる情勢や設立の経過、様々な活動や運営の様子等を説明していただきました。フードバンクの価値として、単なる食品の提供にとどまらず、「生活困窮者が集まる場づくり」や「多くの市民が貧困問題に関わるきっかけ」等としての役割も果たしていることがわかりました。「豊かな県でも、目に付かないところには困っている人がいる」と話されたのが印象的でした。
その後、会場を中島屋グランドホテルに移して開催された第2部(夕食交流会)は、手作り感が溢れるアトラクション(ビンゴゲーム)とテーブルごとの懇談で楽しく盛り上がり、最後は、次回開催地の三重県生協連の茂木会長理事の挨拶でこの日の会議を終了しました。
昨年の岐阜県開催で運営面の大変さを実感していましたので、今年このように充実した会議を企画・準備していただいた静岡県生協連の皆さまには改めて感謝と御礼を申し上げます。