

2025年1月31日(金)、岐阜市民会館において、被爆者の願いを継承する岐阜県民の会「第9回運営会議」が20名の出席で開催されました。「被爆者の願いを継承する岐阜県民の会」(略称:継承する岐阜県民の会)は、2020年12月に設立されました。核兵器廃絶を目指し、主要には、岐阜県の原爆被爆者の証言を記録すること、また全国的な運動の岐阜県における受け皿として活動しています。年に数回の会員が集まる運営会議を開催し、学習や活動の進捗状況の確認、今後の計画検討をしています。
この日は、今井雅巳さんの司会で始まり、最初に代表世話人の加田弘子さんから挨拶がありました。
核兵器の無い世界を願う気持ちが若い人たちにつながっていってほしい

・ノーベル平和賞をもらってから、私の身の回りではいろいろなことが大きく変わっている。ただし、世界を見ると戦争は終わる様子を見せておらず、私たちの心はいつも穏やかではない。
・これからの核廃絶運動のあり方が私たちの中でも問題になっている。若い人たちにつながっていくことを願っている。「二度と被爆者をつくらない」いう気持ちでこれからもがんばっていきたいと思う。どうぞ宜しくお願い致します。
●2024年8月~1月の活動状況を確認しました。
事務局を代表して全岐阜県生協連の佐藤さんから2024年度活動(8月~1月)の活動報告等がありました。
(1) 被爆の証言の記録の進捗状況
(2) すべての国に核兵器禁止条約の批准を求める署名運動の取組み状況
(3) 学習・啓発の取り組みの進捗状況
(4) 会員を増やす取り組みの状況
(5) 岐朋会の活動支援の状況
(6) 生協のピースアクションとの連携
(7) 1/12-13「祝ノーベル平和賞受賞 平和を考える集い 岐阜」の開催報告
この中では、3月「核兵器禁止条約第3回締約国会議」への参加報告も含め、核兵器廃絶に向けた世界情勢を学ぶ講演会(10/11(土) 講師:国際NGOピースボート共同代表 川崎哲氏)を岐阜市内で開催することが確認されました。そして、1/12-13「祝ノーベル平和賞受賞 平和を考える集い 岐阜」の収支残金をこの講演会の運営費用として繰り越すことが確認されました。
また、岐朋会が実施団体として、岐阜県議会に「日本政府及び国会に対し、核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書(仮)」の請願を行うことが報告され、「継承する岐阜県民の会」で実務面をサポートすることを確認しました。

●学習「ノーベル平和賞受賞の喜びとこれからの課題」(今井雅巳さん、木戸季市さん)から
今回は、日本被団協のノーベル平和賞受賞に関連して、お二人からの講義で学習しました。
①「ノーベル平和賞授賞式」の報告…今井雅巳さん
②「ノーベル平和賞受賞を受けての情勢など」…木戸季市さん
今井さんから、日本被団協二世委員会副会長:大村義則氏が制作された、ノーベル平和賞授賞式への参加報告動画を視聴した後、資料「日本被団協ノーベル平和賞受賞と私たち草の根の平和運動」を映写しながら説明がありました。
世界中の人々の願いから核兵器禁止条約が生まれた

続いて、木戸季市さんから12/10に行われた、ノルウェー・オスロでのノーベル平和賞授賞式の参加報告がありました。オスロでは国をあげて、街をあげて凄い歓迎を受けたこと、日本から来た一団ということでありがたい待遇だった等の感想や、世界の全ての人が核兵器廃絶を願ったことにより核兵器禁止条約がつくられたとことを実感できたと報告されました。
若い人は関心を持っている。私たちの働きかけが大事

その後の交流では、代表世話人の安藤征治さんの挨拶に続き、若い人たちへと核兵器廃絶運動をつなげていくためにはどうしたらよいか、というテーマで様々な意見が出されました。小学校や中学校の修学旅行では被爆地に行っており、子どもたちは関心を持っている。高校生も自分の考えや意見を持っているのだが、それを表に出すことが少なく誰かとのつながりも薄い。親の世代や教員の方への働きかけも含め、若い人が参加できる取り組みを考え呼びかけていくことが大事であることを実感しました。

最後に、代表世話人の根崎周一さんから閉会挨拶がありました。
「今年は重要な年。知恵の絞りどころ」

・ノーベル平和賞受賞を機に、今までなかなか浮き上がってこなかった願いが浮き上がってきてます。その意味で今年の活動はとても重要になる。ぜひ皆でつないでいきたいと思います。
・身近な事例として、ユニセフのハンド・イン・ハンド募金に生徒さんたちが楽しそうに参加してくれるように、学びの姿勢を持って取り組まれているところに私たちがどのように働きかけていけるかが知恵の絞りどころだと考えています。私たち生協も多くの人と相談して取り組んでいきたいと思うのでよろしくお願いします。